奇跡のプレーオフ進出を目指すヤンキースがうれしい悩みを抱えている。松井秀喜外野手(34)が18日(日本時間19日)の左ひざ検診で問題がなければ19日のブルージェイズ戦(トロント)からメジャー復帰。当初は、現在DHのデーモンを中堅に回し、松井をDHで使う方針だった。だが15日からメジャー再昇格した若手有望株の中堅ガードナーが、16日のロイヤルズ戦でサヨナラ打を含む3安打。この日も適時三塁打を含む2安打でロ軍との15点大勝劇に貢献した。

 ジラルディ監督も「スピードがあって、何でもできる。彼のプレーは大好きだ」と、内心は肩の弱いデーモンではなく守備、走塁に申し分ないガードナーを中堅で起用したい意向。ヤ軍は相手投手との相性などで松井とデーモンをDHで、デーモンとガードナーを中堅で使い分ける。(ニューヨーク=千葉修宏)