【フォートローダーデール(米フロリダ州)12日(日本時間13日)=四竈衛】オリオールズ上原浩治投手(33)が、メジャー1年目を生き抜く上で、新しい球種で幅を広げていく考えを示した。既に習得済みのカーブに加え、ツーシーム、カットボールの3種類をオープン戦でテスト。速球、フォークに次ぐ球種を模索する案を明かした。

 「今は(ペースを)落としメニューですから」と言いながらも、この日も上原は前日に続き、遠投や強めのキャッチボールで約150球を投げ込んだ。特に目を引いたのが、人さし指1本で投げるカーブだった。日本での自主トレ中から取り組んできた新球は、軽く投げても落差が大きく、威力は十分。上原自身も、上々の感触を得ていた。「使いますよ。真っすぐとフォークだけでは無理だと思うんで」。その他の球種についても、実戦で打者の反応を探っていく方針だ。

 もっとも、キャンプイン(15日)前のせいか、依然としてオ軍のブルペンが使えず、少しばかり消化不良状態。「傾斜のあるところで投げたいんですけどね。まあ、家にマウンドをつくって投げましょうか」。ジョークで練習を締めくくるあたり、上原らしさは健在だった。