<メッツ3-8ブレーブス>◇11日(日本時間12日)◇シティフィールド

 メッツ高橋建投手(40)が11日、メジャー初失点を喫した。4点ビハインドの9回を託されたが、左腕サンタナを攻略したブレーブス打線の勢いを止められなかった。「今日は駄目だった。いつも通りの心掛けをしていたが、球速がないので、微妙なコントロールがないと。少し甘く入ったら痛打される」。1死一、三塁でフランコアの打球は中堅定位置への飛球。だが強肩ベルトランの本塁返球は一塁方向に大きくそれ、タッチアップを許した。デビューから4戦目、通算5回1/3、21人目の打者で高橋の無失点が止まった。

 中犠飛に意気消沈したのか、次打者は0-3とカウントを崩して四球。その間にサインミスによる暴投もあり、代打インファンテに中前適時打でダメを押された。この日は「(球数が)多すぎた」と初球からボールが先行。先頭マキャンに甘い直球を右翼線に二塁打され、コッチマンにはカーブのすっぽ抜けを中前に痛打されるなど、左打者への仕事ができなかった。

 責められるべきは主砲デルガドをケガで欠いた打線。7連勝の好調から一転、7回途中まで1失点のエースを援護できなかった。高橋は7回から3度もブルペンで肩をつくる難しい準備だったが、言い訳を一切せず「試合の流れとか、審判の癖も吸収していかないと」と前を向いた。