<レンジャーズ0-5マリナーズ>◇第2試合◇13日(日本時間14日)◇レンジャーズボールパーク

 マリナーズ・イチロー外野手(35)が9年連続200安打を達成した。

 9年連続は1894~1901年のウィリー・キーラー(8年連続)を上回る大リーグ新記録。シーズン200安打の9回達成は歴代2位のタイ・カッブに並び、最多のピート・ローズ(10回)まであと1回に迫った。

 今季のイチローは胃潰瘍(かいよう)で開幕8試合に欠場。8月には左ふくらはぎの張りを訴え、8試合欠場した。計16試合も休んだにもかかわらず、200安打達成時の出場128試合は04年(125試合)に次ぎ2番目に少なかった。出場1試合平均1・56本のペースは、162試合フル出場換算で253安打にもなる。例年以上のハイペースで安打を量産した。

 イチローは10月22日で36歳になる。米移籍後初めて16試合も欠場し、年齢的に故障が目立ち始めてもおかしくない。だが、走力の衰えは見られなかった。内野安打57本は自己最多の61本(01年)に迫る。全安打に占める内野安打の割合(29%)はメジャー移籍後最高で、足で稼ぐ安打はまだまだ健在だ。

 今季の残り試合にも快記録がかかる。満36歳以上のシーズン最多安打は、1910年にナポレオン・ラジョイ(当時36)が記録した227安打。残り18試合で27本は届く範囲だ。また、イチローの日米通算安打は3283本となり、大リーグ通算11位のウィリー・メイズに並んだ。あと32本で10位のエディ・コリンズに並ぶが、今季中に大リーグ歴代10傑相当まで上り詰めるか。