オリオールズ上原浩治投手(34)が4日、都内で行っていた国内自主トレを打ち上げた。痛めていた右ひじの回復ぶりは順調で、今季はチェンジアップなどの変化球を積極的に多用することを宣言。近日中にも渡米し、キャンプ地のフロリダには10日に入る予定。ブルペンにはキャンプインしてから入る。

 軽いキャッチボールの後、約75メートルの遠投を行った上原は、投球間隔とほぼ同じ距離から強めの投球を披露した。痛めていた右ひじは「まだ分からないところはあるけど、順調です」とコメント通り、130キロ前後の速球を投げ込み。直球の後はウイニングショットのフォークボール以外にも、チェンジアップ、カーブ、スライダー、カットボール、シュートまで投げ込んだ。

 メジャー1年目の昨年は、不本意な成績に終わっているだけに「今年はなんでも投げる」と変化球に磨きをかけている。特に実戦でも使えそうなチェンジアップは「1年間、練習してきたから、ずいぶんマシになっている。まだ、思ったところにはコントロールできないけど」と話したが、鋭く落ちるフォークとは違い、なめらかに沈むチェンジアップは、打たせてとる変化球として威力を発揮しそうだ。【小島信行】