【テンピ(米アリゾナ州)25日(日本時間26日)=大塚仁】エンゼルス松井秀喜外野手(35)に実戦のゴーサインが出た。マイク・ソーシア監督(51)は、3月4日(日本時間同5日)に行われるホワイトソックスとのオープン戦初戦に「DHで出場させたい。本人も調子がいいし、医者もOKと言っている」と明言した。課題のひとつである走塁面についても「70%の状態なら代走を出していいと思っているが、そんなことはなさそうだね」と基本的には制約なしでプレーさせる意向を示した。

 キャンプ3日目の守備練習では、他の選手と同じ守備メニューを初めて最後までこなした。中堅の位置でゴロを捕球し二塁付近に送球するメニューではほぼストライク返球。左翼で太陽の方向に向きながらフライを捕る「逆光対策」のメニューでも他の選手が見失う中でノーミスだった。「手応えはまだですけどね。大丈夫な範囲で少しずつ上げていけたらいいなという感じですね」。フリー打撃でも39スイング中2本の柵越えをマークした。

 昨年はかなわなかったオープン戦初戦からの出場は、レギュラーシーズンでのフル出場への第1歩。「今のところ怖さとか悪い反応は出ていない」。走攻守のすべてにおいて明るい兆しが見えている。