ポスティングシステム(入札制度)でヤクルト青木宣親外野手(30)と独占交渉中のブルワーズが、現場とフロントの主要メンバー総出で青木の練習視察を行うことが6日、分かった。8日にアリゾナ州メリーベルのキャンプ施設で、ブ軍関係者に限定した公開練習を予定。球団公式ホームページはこの日、ロン・レネキー監督(55)とダグ・メルビンGM(59)の両トップを筆頭に、関係者8人が現地に集結すると伝えた。

 要人チェックで青木を丸裸にする。他に視察を予定するのは、首脳陣ではベンチコーチと打撃コーチのナロン兄弟、フロントではGM特別補佐、プロスカウト担当部長、育成担当部長ら選手評価を任される責任者がずらり。練習メニューも打撃、守備は捕球とスローイング、走塁は塁間タイムを計測するなど、多岐にわたって実力診断を行う。

 練習視察が契約内容に直結するだけに、入札金250万ドル(約1億8800万円)を含む獲得資金を投じるブ軍側も真剣だ。公式ホームページは「複数年の希望に対し、ブルワーズは1年契約を希望」と交渉の難航を示唆。メルビンGMは「先入観なしに視察したい」と話している。