ドジャースからFAとなった黒田博樹投手(36)がヤンキースと合意したことが13日(日本時間14日)、明らかになった。

 黒田と合意したヤンキースは同日中に、トレードでマリナーズからマイケル・ピネダ投手(22)の獲得に成功した。昨季9勝を挙げ、防御率3・74をマークしたドミニカ出身の若手有望株。マイナーのホセ・カンポス投手(19)も獲得した一方で、打力のあるヘスス・モンテロ捕手(23)、へクター・ノエシ投手(24)を放出して、2対2のトレードを成立させた。

 黒田とピネダの補強で、計算できる先発候補が7人そろった。キャッシュマンGMは現時点での“格付け”を行い「1番手がサバシア、2番手がピネダ、3番手が黒田、4番手がノバ、5番手をガルシア、バーネット、ヒューズで争う」と明言。エース左腕サバシアに次ぐ先発投手が最大の補強ポイントだったが、狙い通りに層を厚くし、ローテ枠争いも激しい。

 通算240勝のペティットが引退した昨季の先発陣はサバシアが19勝を挙げたが、バーネットの不振が誤算だった。ノバの成長とベテラン・ガルシアの奮闘でしのいだが、プレーオフは地区シリーズでタイガースに敗れた。新戦力が期待通りに働けば、メジャーでもトップクラスの先発陣が形成される。