右肘腱(けん)再建手術からの復帰を目指すレッドソックス松坂大輔投手(31)に“変化球解禁”が発令された。術後6度目となるブルペン投球の翌日の17日(日本時間18日)のキャッチボールから、直球に加えてチェンジアップを投げ始める。負担が掛からないように、これまでは直球限定だったが、シンプソン・リハビリ担当コーチから次の段階へゴーサインが出た。

 「今度のブルペン(16日)の翌日から、キャッチボールで変化球を投げることになります。前進と言えると思います」と話す松坂の顔には笑みが浮かんだ。1年前に同じ手術を受けた田沢は、変化球を投げ始めてから約1カ月で打者を相手にシート打撃で登板。松坂も順調にいけば、3月中旬にも打者を相手に登板できることになりそうだ。

 チームは21日からキャンプイン。オフの間、孤独なリハビリを続けてきた球団施設がにぎやかになった。スローイング以外はフルメニューでのキャンプ参加を予定。「周りがいるからといって、焦ることはないですね」と、自分のペースで確実に前進していくことを誓った。(フォートマイヤーズ=佐藤直子通信員)