【サプライズ(米アリゾナ州)4日(日本時間5日)=高山通史】アメリカナイズが著しいレンジャーズ・ダルビッシュ有投手(25)が、ついに「放送禁止用語」を解禁した。開幕したオープン戦から打席に立つことを想定し、投手陣に課せられたバント練習。小技を器用に成功させていたが、ファウルになった際に「F●CK!」。思わず周囲が驚くような汚い言葉だったが、その言動を周囲はむしろ歓迎し、一気に距離が縮まった。

 調整重視ののどかな練習が、さらに緩んだ。投手陣で行ったバント練習。新人らしく1番手で打席に立ったダルビッシュは、一塁線を切れるファウルになると、やや遠慮がちだが「F●CK!」とほえた。また、ボールが転がる方向などの質問も通訳なしでクリア。渡米初期段階としては英語が堪能という周囲の評価を証明してみせた。

 この日、レンジャーズのオープン戦がロイヤルズ相手に開幕。DH制がないナ・リーグ球団相手に備え、打撃練習を実施して、さらにアピールした。サングラスの装着を忘れ、まぶしそうに「サングラス!」と、関係者にお願いすると、米球界の“スラング王”で知られるワシントン監督がヤジ。「サングラス!

 ブル・シット(牛のふん)!」とゲキを飛ばされながらも、11スイング中4安打を放ちアピールした。たくましく、正真正銘の大リーガーへと成長中だ。