【ニューヨーク(米ニューヨーク州)8日(日本時間9日)=水次祥子】レイズのジョー・マドン監督(58)が、マイナー契約した松井秀喜外野手(37)の早期のメジャー昇格に期待をにじませた。9日(同10日未明)から実戦突入の松井について「調整を急がせるようなことはしない」と、昇格プランは白紙と強調しながらも、故障者続出のチーム状況には危機感いっぱい。「来月にかけて、我々は試練の時期だ」と話し、新戦力の登場を待望した。

 過去4年で2度のリーグ最優秀監督に輝くマドン監督の頭は、松井への期待感でいっぱいだった。「具体的にいつまで、という期限は設けていない」と昇格時期こそ明言しなかったが、「試合に臨む姿勢には一目置いている。来月にかけて調子を上げて準備ができれば、チームにとっても彼自身にとってもいい形になるだろう」と遅くても6月からの起用を示唆。「実績を見ても、左右どちらの投手も苦にしない。さまざまな面でチームにフィットする」という熱い口調には、「救世主」を託す願望がこもっているかのようだった。

 東地区首位を走るレ軍だが、現状には危機感を抱いている。同監督も「これから来月にかけては試練の時期」と明かした。早くて6月中旬以降に復帰となる、主力のロンゴリア三塁手を筆頭に、野手に故障者が続出。特に外野手だけで3人が不調を訴えている。この日のヤンキース戦は打線がかみ合わず3連敗。チーム打率7位、得点力6位と打線はリーグ平均レベル。開幕ダッシュは投手陣に支えられた感があり、野手の戦力ダウンとともにチームは下降線をたどっている。

 まさにチームの踏ん張りどころで、新たな攻撃オプションの加入は大歓迎だろう。マドン監督は実戦に突入する松井について「とにかく試合に出て状態を上げてもらう。彼自身が納得のいく状態に持っていくことが大事。調整を急がせるようなことはしない」と話した。エンゼルスのベンチコーチ時代の03年球宴では、ア・リーグのコーチとして1年目の松井と対面。「クラブハウスでいい雰囲気をつくってくれる。それが彼の良さであり、我々にとっても大事な点だ」と人柄も買っている。あとは実戦感覚だけ。「彼の状態とチームのニーズをみながら、適切な時期に判断する」と準備完了を待ちわびていた。