正遊撃手の補強を目指すアスレチックスが4日(日本時間5日)、西武からFAとなってメジャー移籍を目指す中島裕之内野手(30)の代理人グレグ・ゲンスキー氏と交渉を行った。ア軍のビーンGMは交渉の事実を認めた上で「詳しい内容は明かせない」と慎重に話したが、複数年契約とレギュラー確約の条件を提示した模様だ。
ア軍では、今季途中にトレード移籍した遊撃手ドルーがFAになった。再契約の可能性もあるが、高年俸となることが予想され、来季の球団の予算枠を超える可能性が高い。マーリンズの遊撃手のエスコバルにも興味を示したが、レイズに先手を打たれて獲得を逃した。そこで、現実味を帯びたのが中島との契約。球団関係者は「攻守にわたり期待が持てる。適正価格で獲得できる選手」と話し、高く評価しているという。
一方、中島を正三塁手として獲得を目指すダイヤモンドバックスのギブソン監督は、中島が球団施設を訪れた11月19日に、球場内のオフィスで対面していたことを明かした。「メジャーに合うスイングを持ち、守備でも堅実なプレーをする選手。ともにいい時間を過ごせた」と好印象を語った。
また、ヤンキースもゲンスキー氏との交渉へと動き始めた。左臀部(でんぶ)を手術した三塁手のロドリゲス、左足首骨折からの復帰を目指す遊撃手のジーターがともに来季の開幕に間に合わないため、バックアップ要員が濃厚で、レギュラーを狙う中島とは思惑がかみ合わない。ただ、昨季、ポスティングシステムで独占交渉権を得ながら破談になった中島へのアプローチは、FA市場の中での中島株の急騰が、あらためて裏付けられた形となった。




