岩隈がマー君のメジャー挑戦に太鼓判だ。マリナーズ岩隈久志投手(32)が4日、都内で開かれた東日本大震災チャリティーイベント「BASEBALL

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 2013

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 東京ドーム」に参加。楽天田中のメジャー挑戦に太鼓判を押した。

 古巣の後輩の米球界挑戦を聞かれると笑みがこぼれた。「十分できると思います。メジャーのバッターに対して強い気持ちで戦っていく部分があればやっていける」。メジャー2年目でア・リーグ8位の14勝を挙げ、防御率は2・66でリーグ3位。1年間ローテーションを守りきった右腕は、田中の挑戦が成功すると言い切った。

 裏付けるだけの強さを知っている。シーズン中は米国からネットなどで楽天と田中の結果を確認していた。昨年から日本シリーズまで30連勝したことについて「本当に神様の域です。田中は責任感が強くて、マウンドで応えてきた。本当にすごいと思う」と絶賛した。

 特にキレのある変化球が武器になる。自らの経験で日本人投手は球速よりキレが重要だと話す。「日本人の投手は特殊。向こうの投手がもっていないキレだとかコントロールが重要になってくる」とした。

 今季の田中は決め球であるスプリットでリーグ2位のシーズン183奪三振。空振りを奪い、時には芯を外して打たせる球は米国のパワーヒッターにも有効となる。「僕や上原さんはスプリットで打たせて取るというのを武器にしている。田中に関しては全ての球種において十分通用する」と自身と比較して田中はすでにメジャー級だと話した。

 「メジャーと日本の野球を両方はなかなか経験できるものじゃない。目標を目指すことはいいことだと思う」。楽天の先輩として切り開いた道の先で、岩隈は田中を待っている。【島根純】