ロイヤルズ青木宣親外野手(31)が28日、新ポスティングシステムで大リーグ移籍を目指す楽天田中将大投手(25)との対戦を熱望した。宮崎市内でプロ野球宮崎県人会の野球教室に参加し、小学生から「マー君との対戦は」との質問に、「同じリーグなら対戦するかもしれないね。オレが打つと思うけど」と自信満々に即答した。

 日本での対戦機会は交流戦に限られたものの、通算で14打数5安打、打率3割5分7厘と攻略した。田中の移籍先がア・リーグなら、対戦の可能性は十分にある。「苦手という意識はありません。でも今季は24勝0敗、2年前の感じの投手とは思っていない。対戦は楽しみ。彼の球はなんでも打ち返したい」。今季全スイング中92%をバットに当てる技術で、スライダーもスプリットも捉えるつもりだ。

 今日29日の宮崎県人会ゴルフに参加後は米国へ戻り年を越す。新天地カンザスシティーは巨大ハリケーンが多く通る町といわれ「家族の安全も考え、地下シェルターつきの家を探しています。向こうでは普通についているらしいんですよ」と現在、強固な新居を探し中だ。「ロイヤルズは優勝を狙えそうなので、世界一を狙います。(田中との)日本人対決をぜひ日本で見てほしいですね」。海の向こうで新たな名勝負を繰り広げる。【石橋隆雄】

 ▼青木は日本時代に田中を得意としており、対戦成績は14打数5安打、打率3割5分7厘。二塁打が2本あり、全4試合で安打を放っている。打率3割5分7厘は田中が10打数以上対戦した打者144人で17位タイ。ちなみに1位は15打数7安打の宮本(ヤクルト)で4割6分7厘。