<ブルージェイズ1-5レンジャーズ>◇18日(日本時間19日)◇ロジャーズセンター

 大リーグは各地で後半戦が始まり、レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が今季最多タイ12三振を奪い、9勝目を挙げた。最速96マイル(約155キロ)の速球とスライダーで内外角を攻め、ブルージェイズ相手に7回途中まで投げ1失点。チームの連敗を8で止めたが、ある男に悩まされた。

 川崎だ。3回、内野安打を許した後、6度もけん制球。「単純に盗塁はさせないよって言っていたんで。僕たちの勝負の話」と暴投で二進させたが、盗塁は許さなかった。7回にはカットボールを右越え二塁打。「最初の2打席はうまいこと抑えられましたし、僕の勝ちかなって思いましたけど、初球をしっかり捉えられちゃった。今日は僕の負けでいいです(笑い)」と潔く負けを認めた。

 それでも勝利は手にした。チームはメジャー最低勝率だが「後半戦はまた違うところを、チームみんなで見せられればいいと思います」と奮起を誓った。(トロント=佐藤直子通信員)