カブス和田毅投手(33)のメジャー初完封が幻となった。大リーグ機構(MLB)は20日(日本時間21日)、ジャイアンツの異議申し立てを支持し、カ軍が5回表降雨コールドゲームでジ軍に勝ち、同投手が5回無失点で3勝目を挙げていた19日の試合をサスペンデッドゲームとすると発表。試合はシカゴで21日午後4時5分(日本時間22日午前6時5分)に開始し5回裏から続行される。

 前日は大雨で5回表終了時に試合が中断した。4時間34分後にコールドゲームが宣告され、カ軍が勝利。だがナ・リーグ西地区で首位ドジャースを追う2位ジ軍は納得できず、異議を申し立てた。調査したMLBは、防水シートが速やかに張られなかったのはホーム球団(カ軍)の管理が悪かったためとしてコールドゲームを取り消した。

 まだ和田には勝利投手の権利が残されており、カ軍がリードを守りきれば3勝目を取り戻せる。だが同戦(21日)では登板しないため、メジャー初完封はお預け。「残念ですけど、勝った状態で始まるので、チームを応援するしかない」と苦笑いを浮かべた。気持ちは既に次戦へ向けられており「昨日(19日)はいいところも悪いところも出た。次の登板に生かしていきたい」と前向きだった。