ワールドシリーズ第3戦は25日(日本時間26日)、フィラデルフィアに舞台を移し行われる。1勝1敗にしたレイズ岩村明憲内野手(29)は、45歳の相手先発左腕のモイヤーを警戒。中日山本昌らをイメージして攻略する構えだ。24日、シチズンズ・バンク・パークのグラウンドの感触を確かめるため約2時間の前日練習を行った。

 第3戦の相手先発モイヤーについて、今年のオープン戦で2打数1安打1四球だが「ベテランにしかできないこと、かわしたり、うまくコースを突いて翻弄(ほんろう)する印象を持ちました」と警戒した。情報の少ない相手に対し、過去に戦った似たタイプを当てはめて攻略法を見いだしてきた。

 モイヤーには「星野(伸之)さん(元オリックス、阪神)。もしくは山本昌さん(中日)あたりのベテラン大投手をイメージして打席に入ろうと思ってます」と名前を挙げた。

 シチズンズ・バンク・パークはほぼ正方形に近い形で、右中間と左中間が深くない典型的な「バッターズ・パーク」(打者に有利な球場)。それだけに長打を狙いすぎると、相手の技巧にはまる危険性もある。岩村は「結果的にホームランになればいい。やらなきゃいけないことが変わることはないです」。相手投手に球数を投げさせ出塁し、得点にからむ。これまでのスタイルで大ベテランを打つ。【千葉修宏】