<ワールドシリーズ:フィリーズ10-2レイズ>◇第4戦◇26日(日本時間27日)◇シチズンズバンクパーク

 フィリーズ先発ブラントンが、6回0/3を2失点の好投だけでなく、バットでも貢献した。5回裏、Wシリーズでは投手として34年ぶり、通算15本目(13人目)となる本塁打を左翼席へ運んだ。「万が一当たった時のために、目をつぶって思い切り振っただけだよ」。7月にアスレチックスからトレード移籍。それまでは打席に立つのは交流戦だけで、プロ入り後は初、高校3年以来の一発だった。その一方で、ブラントンの帽子のツバに黒ずんだ汚れが付いていたことで、レイズ・マドン監督が審判団に不正投球の可能性を確認するように抗議。結局、ボールに不正の痕跡は見られず、試合は続行された。「何もないよ。指の湿気を均等にしようとして、帽子に触れていただけ。移籍して以来、帽子は変えてないしね」。ブラントンは淡々と答えていた。