【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)28日(日本時間29日)】27日、降雨のため、サスペンデッド(一時停止試合)となった第5戦は、この日も天候不順が続いたため、29日(同30日)に延期された。3勝1敗と王手をかけているフィリーズのチャーリー・マニエル監督(64)は、6回裏の自軍の攻撃から始まることを「相手より(攻撃の)アウトが3つ多い」とプラス材料に挙げた。レイズは、岩村明憲内野手(29)をはじめ、ほとんどの選手が完全休養にあてた。

 前日の打ち切り決定後、記者会見を拒否したマニエル監督は、一夜明けると冷静さを取り戻していた。電話会見に応じ、仕切り直しへの思いを語った。

 6回表終了後、2-2の同点に追い付かれた直後の中断だったが、コミッショナーの裁定に反論しても事態は変わらない。「試合を止めたことにも同意している。プレーできる状態ではなかったからね」。

 再開される6回裏は、9番の投手ハメルズから始まる打順で、もちろんハメルズではなく、代打で攻撃開始。レイズの投手起用次第だが、ジェンキンス、ステアーズ、ドッブス、田口と選択肢は広い。「3イニング半の野球で、我々は4回、彼らは3回の攻撃。我々は12アウトで彼らは9アウトでプレーするということだよ」。先に攻撃を開始しても「後攻」で攻撃回数の多さを、有利と考えている。前日午後10時40分の中断以来、45時間57分後の午後8時37分に再開される予定の「超変則試合」が、28年ぶりの世界一を決める大一番となる。