合否判定は一発勝負で! DeNA中畑清監督(61)は3日、オープン戦が本格化する今日4日から、最終テストの連続となることを示唆した。4日の先発はローテ奪回を目指す三嶋一輝投手(24)、5日がドラフト1位の山崎康晃投手(22=亜大)。久保、山口、井納、モスコーソの4本柱はほぼ確定しており、期待しているからこそ、あえて試練を課した。中畑監督は「5、6番手(争い)は長く続けられるものじゃない。何回もチャンスは与えない。毎回ラストチャンス。プレッシャーの中で結果を出せるか。それを見たい」と話した。

 昨年は開幕投手を務めながら1勝に終わった三嶋にとって、今年は重要な年だ。2月15日の中日戦では4回無安打無失点と好投したが、同22日のサムスン戦は3回を4安打4四球で4失点と崩れ、予定を1回早めて降板した。三嶋も「同じことは2回繰り返せない。悪かったらダメ。きっぱりとした気持ちで臨もうと思います」と覚悟を決めた。

 山崎康も同じ立場だ。ともに先発として期待されており、中継ぎに回ることは当面ない。三浦、高橋のベテラン組が好調で、結果が悪ければ2軍降格が待ち受ける。本物のサバイバル競争が始まる。【矢後洋一】