西武菊池雄星投手(23)の開幕ローテ入りが難しいことが7日、分かった。故障レベルではなく、現在は回復しているが左肘に軽度な炎症を抱えていた時期があり、キャンプ中からのフォーム固めなどでも調整が遅れ、ここまで登板機会はなし。1軍本隊と離れ、本拠地でブルペン調整を続けているが、現段階で登板予定が確定しておらず、首脳陣も開幕に向けて無理はさせない方針だ。田辺監督は「(合流の)報告は来ていない」と話すにとどめたが、開幕ローテの構想からは外れることになりそうだ。

 プロ6年目の今季は初の2ケタ勝利を期待されている。昨季は5勝11敗と不本意な成績に終わったが、オフにウエートなどで増量し、一時は体重100キロの大台を突破。また投球時に踏み込む右足がインステップするクセを修正するなど、改造へ意欲的に取り組んでいる。キャンプ前には「モタモタしていられない。覚悟を持って今年が勝負」と強い決意を示していた。

 菊池不在で開幕ローテは開幕投手が内定しているエース岸、牧田、野上の3枚が決定的。郭俊麟(23=国立台湾体育運動大)ウエイド・ルブラン投手(30=エンゼルス)の新外国人コンビも有力で残る1枚をベテラン西口、岡本洋らが争うことになる。