DeNAが前夜の劇的勝利から一転、今季初の完封負けに沈んだ。0-8の一方的な展開でヤクルトに完敗を喫した中畑清監督(61)は「ファンのみなさんに大変、失礼な野球をしてしまった。せっかく、盛り上がってきているのに、こんな野球をしてはいけない。本当にすみません」と、敗戦を清く認め深々と頭を下げた。

 誤算はエース久保だった。初回にいきなり満塁弾を含む5失点。同監督が「調子、らしさが出てくる前に崩されてしまう」と言うように、前回3月27日の巨人戦と同様に立ち上がりに不安が残った。「この姿が3回続いたら考えないといけない。(高橋)尚成も下でいい投球をしている。控えている投手も踏まえて考えないといけない」と起用の再検討も示唆した。久保は「長いイニングを投げようと考えて、逆に中継ぎ陣に迷惑を掛けてしまいました」と、肩を落とすしかなかった。

 本拠地の初戦から続いていた連勝も3でストップ。07年8月以来となる「貯金3」を狙ったが高い壁にはね返された。ただ借金が増えたわけではなく、貯金生活は維持。中畑監督は「コーチにも『選手が引きずらないような空気をつくろう』とお願いした。明日切り替えて頑張ります!」と、必死に声を張り上げた。【為田聡史】