5月に合わせて“Gウイーク”がやってくる!! 故障で出遅れている巨人の主力が、5月上旬をメドに続々と復帰する見通しが立った。2月28日に右手親指付け根を骨折した堂上が14日、川崎市のジャイアンツ球場で本格的な打撃練習を再開。キャンプから豪快なスイングでアピールを続け、支配下選手登録を勝ち取った苦労人は「1段階上がった感じが」と、室内練習場に快音を響かせた。投球動作は既に問題なく、順調なら4月下旬に実戦復帰、ゴールデンウイークにはベストの状態に戻る。

 堂上だけじゃない。ジャイアンツ球場では、実力者たちがやいばを研いで来るべき時を待っている。

 昨年11月に右肘の手術を受けた矢野は、2軍戦では既にフル出場。「声がかかれば、いつでもいける」とスタンバイOKだ。左太もも裏の肉離れが回復した大田は、復帰初戦となった12日のイースタン・リーグ西武戦で本塁打。「いつでも1軍に上がれるよう用意したい」と、臨戦態勢に入った。左肘を手術したアンダーソンと時を同じくして、5月上旬には万全に仕上がる見込みだ。ここまでチーム打率2割2分9厘の打線にとって起爆剤となる。

 投手陣の大黒柱も帰ってくる。左前腕部の炎症で調整中の内海は故障後7度もブルペン入りしており、実戦復帰は近い。「急がば回れ、なので。頑張ります」と話すも、自身の復帰が待ち切れない。チームはここまで7勝8敗。主力の一斉復帰で混戦から抜け出し、5月を“黄金月間”にする。【細江純平】