オリックスが今季リーグ最長となる4時間51分のロングゲームを制し、4連勝を飾った。8回から継投に入った救援陣が無失点でしのぎ、勝利がなくなる寸前の延長12回。2死満塁から途中出場の駿太外野手(22)が決めた。ロッテ益田から、左前に執念で落とす決勝の2点適時打を放った。

 「チャンスで回してくれた先輩に感謝したい。かえすことができて良かった」。7日ロッテ戦のサヨナラ打以来、17打席ぶり安打が再び殊勲打となった。

 森脇浩司監督(54)も「まさに総力戦だった。1回から12回まで投手と野手が、その場その場の仕事に集中してくれた。すべてが線になった」。打線は今季最多17安打。拙攻も目立ったが、全体的に活発化してきた。

 ただ延長戦初勝利の“代償”として、新たな故障者が出た可能性がある。平野恵が、延長12回の走塁で左太もも裏を痛めた模様。大きなアイシングをして引き揚げたベテランは「何ともいえない」と厳しい表情だ。

 さらに3回に3号ソロを放った糸井も、7回に途中交代。19日西武戦で臀部(でんぶ)を打撲したが、福良ヘッドコーチは「別のところを痛めた。大丈夫とは思うが…」と明かした。この日、中島が登録抹消されたばかり。これ以上、離脱者が出ないことを願うばかりだ。【大池和幸】