広島の黒田博樹投手(40)が6回9安打3失点と粘って今季3勝目を挙げた。

 立ち上がりから本来の投球ができなかった。1回、無失点に切り抜けたものの、32球を要した。1点の援護点をもらった2回も立ち直れずに、2死二塁から藤浪に左前を打たれ、一、三塁。上本にはカットボールを中堅前にはじき返され、同点に追い付かれた。

 2回裏の打席では、1死一塁からバントの構えを見せるも、1ボールから藤浪の2球続いた厳しい内角球に激高。2、3歩マウンドに歩み寄ると、両軍がグラウンドに乱れ出る騒動となった。黒田の戦う姿勢から、その回に勝ち越しに成功した。

 投球では最後まで苦しい投球が続いた。6回無死二塁から、前の打席まで2安打の伊藤隼に右翼席へ2ランを運ばれた。6回まで復帰後初の球数100球に到達。苦しみながらも、3失点にまとめ、勝利を手繰り寄せた。