竜の元気印がスタメンに戻ってくる。右肘痛を抱えていた中日平田良介外野手(27)が、今日28日の巨人戦(東京ドーム)で、5試合ぶりにスタメン復帰する可能性が高まった。「3番右翼」での出場が有力。27日、神宮外苑で練習した平田は「もう大丈夫。自分の中では明日(28日)からいくつもり」と目を輝かせた。練習では守備から送球の動作を入念にチェック。チームスタッフも右肘問題なしと判断した。

 待ちに待った復帰だ。主軸の相次ぐ離脱で、打線は極端につながりを欠いている。ルナが右肘痛を訴えて19日に出場選手登録を抹消された。平田は22日ヤクルト戦(ナゴヤドーム)の守備中にフェンスに激突し右肘を負傷した。ルナの名前がスタメン表から消えて以降、チーム8試合の平均得点はわずかに2点なのだ。

 背番号6は起爆剤になり得る。平田が「好きな球場。ボールが見えやすいですね」と話すように、東京ドームは特別な球場だ。13年8月には3連戦3連発の離れ業をやってのけた。昨季も打率2割9分4厘、2本塁打、7打点。通算でも打率2割6分9厘、7本塁打、21打点と相性抜群だ。

 チームはビジターで勝てず敵地で2勝10敗と惨敗。一時は首位を走ったが、4位まで転げ落ちた。ビジターで大きく負け越していることが失速の原因だ。平田は「自分が打ってチームが勝つのがベストだけど、打たなくてもチームが勝てばそれでいい」とフォア・ザ・チームを強調。内弁慶返上には平田の力が必要だ。【桝井聡】