広島黒田博樹投手(40)が再昇格へ向けて動きだした。出場選手登録抹消から一夜明けて練習を再開。マツダスタジアムで最長60メートル、71球のキャッチボールを行った。今後も治療と並行しながら調整し、15日DeNA戦での戦列復帰を目指す。

 右足の痛みは開幕直後からあった。ブルペン投球時に痛みを感じ、前回、前々回の登板前には注射を打ったが、回復は見られなかった。ほかにも手だてを講じたが改善せず。試合中の違和感だけが増した。「1年考えたときにほかのところに負担が大きくなる。大きなケガにつながることを考えて、トレーナーと監督と話をした」。右足くるぶし外側の腱(けん)の炎症が取れず「右腓骨(ひこつ)筋腱周囲炎」の診断で3日に抹消。チームに負担をかけない最善策だった。

 当初予定していた8日の先発を回避し、15日復帰に照準を合わせる。「登録抹消された以上、最短で戻らないといけない気持ちでいる。自分としては1回登板間隔が空くことで状態が上がってくると思う。そこを目指してやっていく」。責任感の強い右腕は、力強くそう誓った。【前原淳】