やっと出た。広島新井貴浩内野手(38)が復帰1号2ランを放った。

 5回2死二塁。カウントは3ボールだった。カウントを取りに来た真ん中138キロを見逃さなかった。

 独特のフォロースローと、豪快なバット投げ。これが新井の本塁打だ。打球は左中間最深部に吸い込まれていった。リードを3点に広げ、先発ジョンソンを援護した。「打ったのは直球。1、2打席目のチャンスで走者をかえすことができなかったので、この打席は絶対にかえすという強い気持ちでいきました。追加点のほしい場面だったので、打ててよかったです」とコメントした。

 なお新井の甲子園での本塁打は13年7月15日巨人戦以来。広島の4番としての本塁打は07年10月7日ヤクルト戦(神宮)以来。

 さらに新井のバットは止まらず、7回にも2点適時打を放った。1死二、三塁。カウント2-2から阪神松田の変化球をとらえた。外角低めに沈むボールに一瞬の間合いを持ってバットを出した。打球は投手の足元を抜け中前へ。2点適時打となり、この日4打点とした。