東地区4位の福島ホープスは同1位の新潟に敗れ、前期優勝を目の前で達成された。だが0-5で迎えた9回裏2死三塁から4番生島大輔(28)が右前適時打で1点を返し、意地をみせた。

 生島は2週間前に左足甲骨折が判明し、12日から復帰したばかり。万全ではないが「出る以上はベストパフォーマンスをしないと」。3打席凡退の後、最後の好機で力を見せた。それでも「重い負け。早い段階で点を取れず(先発)高堀に申し訳ない」と猛省した。

 大阪桐蔭、早大、JR東日本とエリート街道を歩んできたが、12年に「保険のないところで勝負したい」と周囲の反対を押し切って富山に入団。今季から福島に移籍した。「1試合、1プレーも無駄にしたくない。思い切りプレーする姿を見せて福島に恩返ししていきたい」。現在チームは8勝22敗3分。厳しい状況でも、力を尽くす意味がある。【高場泉穂】