球界最年長の中日山本昌投手(49)が、2軍公式戦で今季初登板初先発した。新井、大和ら1軍若手野手8人が出場した阪神相手に2回を投げて3安打1失点。江越にソロを浴びたが、最速132キロの真っすぐに変化球を織り交ぜ、約3カ月半ぶりの実戦マウンドで復調をアピールした。

 山本昌は「公式戦なので0に抑えたかったし、点を取られたのは残念。初球から振ってくる打者(江越)にスーッと取りに行ったのは嗅覚が足らん。試合勘のなさですね」と苦笑い。それでも「相手が必死で打ってくる対外試合で投げられたのは大きい。阪神さんにいい打者をそろえてもらったし、100点じゃないけどストライクも入ったし、思ったよりできた」と手応え十分の20球になった。

 3月3日の教育リーグで右膝を痛めて1球降板。地道にリハビリを続け、この日を迎えた。8月11日に50歳になるが、1軍で勝てば、ジェイミー・モイヤー(ロッキーズ)の49歳180日を上回る世界最年長の白星になる。「出遅れたけど、転んでもタダでは起きないようにしたい。1軍で戦力になれるように結果を出して上がりたい」。今後は2軍でイニングを伸ばし、1軍への道を探る。