左足首を痛めている日本ハム中田翔内野手(26)が1点を追う8回、7試合ぶりとなる同点22号ソロを放った。楽天の3番手クルーズが投じた真ん中高めの154キロ直球をとらえて、バックスクリーンへ豪快に運んだ。「完全に振り遅れたけど(バットの)真芯だったね。どこに飛んだか全然わからなかった。まだ同点。勝負はこれからだよ」と気合十分に振り返った。

 初回には先制点もたたき出した。1回1死一、三塁の好機で左翼へ犠飛。「状態は悪いけど、最低の仕事はしたかな」という手負いの主砲が、7回に1点を勝ち越された直後に4番の仕事を果たした。

 2試合ぶりに「4番一塁」でスタメン出場し、守備にも復帰した。3日楽天戦(東京ドーム)の試合前から患部に違和感を感じ、4回の守備から途中交代。前日4日は仙台市内の病院で検査を受け、左足首の「関節炎」と診断され、前夜の同戦は今季初の指名打者でフル出場した。この日の試合前練習は別メニューで調整。球場ではフリー打撃を行わず、室内練習場で打ち込んで試合に備えていた。