またしても楽天が苦境に立たされた。4回、ウィリー・モー・ペーニャ内野手(33)がバンデンハークの150キロ直球を左手に受けて倒れ込んだ。痛みに顔をゆがめながらベンチ裏へ下がり、大阪市内の病院へと直行した。チーム2位の7本塁打を放ち、前日8日までの直近10試合の打率は3割3分3厘。好調の主軸を欠いた打線は、散発4安打1得点で3連勝を逃した。

 診断結果は左手の打撲だったが、日を置いて再度の検査が必要となる。大久保監督は「こればかりは分からないから…。明日以降の状態次第では対策を練っておかなければいけない」と頭を悩ませた。5~6月にかけ銀次、藤田ら主力7人がケガにより相次いで離脱と受難続き。ようやく嶋に復帰のメドが立ち、光明が見え始めた直後の出来事だった。今後は出場選手登録の抹消はせず、状態を見守る方針。今は少しでも早い回復を祈るしかない。