青森大の右腕成田佳史(3年=五所川原工)が岩手大戦に先発。7回を1安打無失点に抑え、1年春以来リーグ2勝目を挙げた。右肩を痛め低迷していたが、復活。バックは無失策の好守でもり立て、連勝した。

 成田が快調に飛ばした。初回いきなり2連続四球を出しピンチを招いたが、続く3人を仕留めた。切れのいい速球とスライダーで、結局7回を1安打3四球無失点。奪三振は3個で、打たせて取った。「ほっとしました」。久々の勝利に、顔がほころんだ。

 1年春のリーグで3試合に登板、盛岡大戦で勝利投手になった。富士大戦では先発もした。大学デビューは順調だった。だがその後に右肩を痛め、完治に時間がかかった。2年春にも登板したが鳴かず飛ばず。この日は1年春以来の先発登板だった。

 打線は2得点にとどまったが、保戸田則裕遊撃手(3年=千葉経大付)らが再三の好守備でバックアップした。成田は「いいショートが後ろにいてくれるのは大きい」と感謝。「不安の中での登板だったが、いい投球ができた。自信を持って来週以降に臨みます」と胸を張った。【北村宏平】