今秋から東北福祉大を指揮する元西武の大塚光二新監督(47)が、公式戦初采配を白星で飾った。序盤4点を先取されたが、攻守のたびに選手たちとタッチを交わすなど、現役時と変わらないムードメーカーぶりを発揮。東北大に逆転勝ちし、29日開幕の秋季リーグに向けて好スタートを切った。

 東北福祉大では、大学最後となった89年秋の神宮大会以来の公式戦ベンチ。新人戦用ユニホームでの采配後、「0-4からよく逆転した。勝って反省し、練習に生かしてほしい」と選手たちに訓示した。

 全国出場を4季連続で逃しているチームに、就任時は「勝ちを背負い過ぎて萎縮している」と感じていたという。この日も「ミスをしても下を向くな。ゲームになったら楽しくやろう」とゲキ。さらに「どんな形でも勝ちにはこだわりたい」と常勝軍団再生を誓っていた。【佐々木雄高】