阪神能見篤史投手(36)が今日26日広島戦に今季初のスライド登板で先発する。先発が予告された25日は台風の接近で中止。雨はやんだが、それでも強風が吹くマツダスタジアムで、キャッチボールやショートダッシュで調整した。練習から引き揚げる能見は「切り替えてやるだけです」と淡々と話し、バスに乗り込んだ。

 広島がエース前田を当てるなら、阪神はやっぱり能見だろう。シーズンが佳境に入って、相性重視の先発ローテーションが組まれることもあり、能見は9月に3度巡ってくる広島3連戦のすべてに登板することが有力だ。現時点では1日と11日の甲子園、さらに25日からのマツダスタジアム3連戦で広島に立ちはだかる。

 今季、広島相手に5試合に登板し4勝1敗、防御率1・69を誇る。マツダスタジアムも好相性だが、本拠地・甲子園でも安定感を誇っている。コイキラーの左腕をとことんぶつけて、白星を量産するプランだ。

 能見の広島戦投入を重視するため、9月8日からの巨人3連戦(甲子園)は岩田、藤浪、メッセンジャーの投入が予想される。