日本ハムが今季4度目の0封負けを喫した。西武の先発牧田ら4投手に対し、打線が6安打と沈黙。連勝は3でストップした。今日28日から、敵地福岡に乗り込み首位ソフトバンクとの3連戦(ヤフオクドーム)に挑む。

 日本ハム打線が無抵抗で幕を閉じた。6月6日阪神戦以来、約2カ月半ぶりの完封負け。4番中田から始まる9回は、わずか6球で終了した。栗山英樹監督(54)は「残り30試合を切って、結果がすべて。やられちゃいけないゲーム」。悔しさを、奥歯でグッとかんだ。

 “自滅”で失点を重ねた。札幌ドーム初登板の新垣は3回、浅村を併殺に仕留めて無走者となった直後の初球を、中村に左翼スタンドへ運ばれた。「不用意に入ってしまいました。悔いが残る1球」。キングを独走するホームラン打者へ、注意力を欠いた真ん中への直球だった。

 7回にはライブリーのボークが絡んで4点目を献上。2つの四球がきっかけとなった8回2死二、三塁のピンチには、三塁ゴロを処理したレアードが一塁へ悪送球し、無安打で決定的な2点を失った。自分たちで傷口を広げていった。

 首位ソフトバンクとは9・5ゲーム差。今日28日からの直接対決3連戦が、最後の抵抗の場となる。総動員態勢で戦うことを明言した栗山監督は「優勝するために苦しんでやっている。ここまでがよかった悪かったは関係ない。ここで頑張らなかったら男じゃない」。覚悟を決めて、敵地へ乗り込む。【本間翼】