投打がかみ合わず、さらに守備にもほころびが出た。中日がリーグ最速の70敗を喫した。ベンチ裏からバスまで続く試合後の通路。谷繁元信兼任監督(44)は渋い表情を浮かべた。指摘したのは、気の緩みから生まれたバッテリーミスだ。
「こういうミスが出るようじゃあ、勝てる試合も勝てない。我々にも責任がある。口酸っぱく言っていかないといけない」
5回の守備だった。2点ビハインドの展開で、1死から田中に左前打で出塁を許すと盗塁、暴投、捕手の送球エラーで簡単に3点目を献上。6回には2死一、三塁の場面で広島ベンチがディレードスチールを仕掛けた。本来なら投手がカットするはずだった捕手からの送球は二塁へ…。3アウトとなる前に三塁走者が生還した。
竜の誇る鯉キラーのつまずきも誤算だった。この試合まで広島戦3勝1敗、対戦防御率0・60だった八木が、1回2死から新井に四球。続く4番エルドレッドに左翼席に弾丸2ランを浴びた。期待していた左腕が5回3失点で今季6敗目。打線も広島のエース前田を崩しきれずに7回4安打に抑えられるなど、0行進を続けてしまった。
追い込まれた。今日9日に負ければ、3年連続のシーズン負け越しが決まる。さらに明日10日にも負けて広島戦3連敗となれば、V完全消滅の可能性もある。先制2ラン被弾に、度重なるバッテリーミス。先発マスクをかぶった杉山は「もうちょっとピッチャーのことを考えないといけない」と悔しがった。思い切った若手起用を続く中日が試練の時を迎えている。【桝井聡】



