阪神和田豊監督(53)が、執念のタクトを振るった。

 同点の延長12回2死一塁。一塁走者ゴメスへの代走は何と投手の島本だった。後続が凡退して奇策は実らなかったが、徹底的に勝ちにこだわった。指揮官は「1点を取ればいいんだから。あそこは。少しでも速い方を行かせた」と説明した。この日は終盤以降、再三の好機を生かせず、引き分けに終わった。それでも、ヤクルトが敗れたため同率首位に返り咲いた。