今季限りで現役を引退する西武西口文也投手(42)が、イースタン・リーグ楽天戦に先発した。最速140キロを計測し、3回3安打1失点。最後は外角直球の見逃し三振で締めた。「5回までは投げようと思ったが中指のマメがつぶれそうで他の選手に迷惑がかかりそうだったので」とマウンドを降りると、球団関係者が「おそらく2軍史上最多」と驚く2002人の観衆から拍手が降り注いだ。

 岸に野上、高橋光、松葉づえ姿の脇谷らが見守っていた。背番号13を目に焼き付けようと、開場前から約1500人が長蛇の列をつくった。西口は「僕は幸せ者です。まさかこんなに多くの人が来てくれるとは」と感謝した。28日の1軍本拠地最終戦後にセレモニーが予定されているが、試合出場は未定。これが現役最終登板の可能性もある。「1軍はCSとの兼ね合いがありますからね。最後のつもりで投げました。三振で終われたし、満足です」。今日23日に会見を行う。