今季限りで現役を引退する中日谷繁元信兼任監督(44)が、ホームでは最後のプレー姿を披露した。

 「8番捕手」で先発すると2回1死一、三塁で秋山から左前に先制の適時打を放った。カウント3-0から変化球を狙い打ちした。「ノースリーになったけど、振っていこうと思っていた。ナゴヤドームでは最後だという自分の執念が、あのコースに打球を飛ばしたのだと思います」と話した。

 一塁で自ら代走を告げて退くと、大きな拍手が降り注いだ。元同僚の阪神福留から、さらには親交の深い歌手松山千春からも花束を受け取り、目を潤ませた。

 試合後のセレモニーはこの日が引退試合の和田に譲る。26日の古巣DeNA戦(横浜)で最後の雄姿を見せる予定だ。