オリックスが元広島、ロッテ、阪神の高橋慶彦氏(58=野球評論家)に入閣要請する方針を固めていることが5日、分かった。ポストは調整中だが1軍打撃コーチになる見込み。

 オリックスは今季、チーム打率がリーグ5位の2割4分9厘と低迷。打力の底上げが、投手陣の整備とともに課題となっている。来季は福良監督代行の次期監督が決定。球団は首脳陣の大幅なてこ入れを図っている。3日には小川1軍打撃コーチが退団。後任をリストアップしていた。

 高橋氏は両打ちで俊足巧打の1番打者として広島の赤ヘル黄金時代を支えた。79年には今も日本記録の33試合連続安打をマーク。引退後はダイエー、ロッテで長くコーチを務めた。福良オリックスでもその手腕が大きく期待される。

 ◆高橋慶彦(たかはし・よしひこ)1957年(昭32)3月13日、北海道生まれ。城西から74年ドラフト3位で広島入団。入団後投手から内野手に転向。79年には日本シリーズMVP。盗塁王3度、ベストナインを5度受賞。ロッテから阪神へ移籍後、92年限りで引退。通算1826安打、477盗塁。95年からダイエーでコーチを3年間務め、04年から12年までロッテでコーチ、2軍監督などを歴任。現役時代は176センチ、80キロ。右投げ両打ち。