オリックスにドラフト6位指名された仙台育英・佐藤世那(せな)投手(18)が28日、宮城・多賀城市内の同校で指名あいさつを受けた。今夏の甲子園の準V右腕は、同姓が佐藤達、佐藤峻とおり3人目になることから「できればユニホームに下の名前を入れたい」と、背中ネームに『SENA』を含めることを希望した。

 世那の名前は誕生の前年96年にヒットしたテレビドラマ「ロングバケーション」で木村拓哉が演じた主人公・瀬名秀俊と、F1レーサーのアイルトン・セナが由来。甲子園の活躍で「セナ」の呼び名がすっかり定着した。NPBによれば背中ネームの取り決めはなく、常識の範囲内なら可能。DeNAでは後藤外野手が愛称の「GOMEZ」(ゴメス)と入れている。

 ドラフト6位指名を「悔しい」と言い、高卒投手では難関といえる開幕1軍を目標に掲げた。また入団後は金子に弟子入りを希望。「球種の多さと的をしぼらせない投球術がすごい。いろいろ教わりたい」。

 将来的には、高校で経験した侍ジャパンのフル代表も目標に掲げた。「日の丸をもう1度背負うような選手になりたい」。オリックスの「セナ」が、日本中にその名を響かせるべく、プロの門をたたく。

 ◆佐藤世那(さとう・せな)1997年(平9)6月2日、仙台市生まれ。南光台東小2年時から野球を始め、秀光中では軟式チーム所属。3年時にはKボールの日本代表に選出。仙台育英では1年秋からベンチ入り。今夏甲子園で平沢(ロッテ1位指名)らと準V。U18W杯ではエース格として準Vに貢献。180センチ、84キロ。右投げ右打ち。家族は両親と弟。