阪神ドラフト4位の横浜創学館・望月惇志投手(18)が横浜市内の同校で球団の指名あいさつを受けた。最速148キロの高校生右腕は、同じく高校からプロ入りした藤浪に弟子入りを志願した。

 「チームの柱である方なので。試合での心理や練習内容、直球を生かすためにどう変化球を投げているのかも聞いてみたい」

 直球が最大の武器と語る望月にとって最も近いところに手本がいる。それが今季チーム最多の14勝を挙げた21歳藤浪だ。望月を担当した北村スカウトも「今はないが、上体に力が入ってインステップしていたころもあった。インステップは藤浪もクリアしたところだし、彼にとってすごくいい先生になると思う。藤浪みたいな選手なって欲しいね」と完成像を重ねる。

 幼少期には祖父と船を使って海釣りをした経験もあるなど、釣り好きな藤浪との共通点もある。森田誠一監督(51)は「彼は人に不快な思いをさせない。必ずかわいがってもらえると思います」と太鼓判を押した。藤浪の背中を追い、目指すは今季プロ野球新の216安打をマークした高校の先輩、西武秋山斬りだ。リーグは違うが、交流戦ならチャンスはある。「抑えることが出来たらいいですね」。あどけなさが残る18歳は痛快シーンを思い描いた。【梶本長之】

 ◆望月惇志(もちづき・あつし)1997年(平9)8月2日、横浜市生まれ。5歳で野球を始め、芹が谷小では東芹が谷ジュニアフェニックス、芹が谷中では横浜南ボーイズに所属。横浜創学館では2年春からベンチ入り。特技は水泳。趣味は音楽鑑賞。好物はたこ焼き。188センチ、86キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄2人。