再生の秋にする。楽天岡島豪郎外野手(26)が11日、岡山・倉敷の秋季キャンプで来季の復活を誓った。

 岡島 正直、今年は悔いしか残らなかった。それだけに今までで一番、強い気持ちで来たキャンプかもしれません。絶対に、春に向けた手応えをつかんで帰りたい。来年が勝負です。

 輝きを取り戻すために、3つのテーマを掲げた。1つ目は「ケガをしない体づくり」。今季は背中の張りで約2カ月間離脱。過去最低の出場41試合、打率1割6分8厘に終わった。「今のうちに土台を固めて春に入りたい。やれることをやる」。体幹や下半身トレーニングの量を増やし、フル出場に向けた基礎を築いている。

 2つ目はオプションを増やすこと。従来の左翼、右翼に加えて、今季先発1試合だった中堅での出場も想定する。「自分はこのポジションですから、なんて言えるような選手じゃない。どんな場面にも対応できるように」。打順にもこだわらず「何でも屋」で挑む。

 最後に「来季の出塁率4割超え」を誓った。「もちろんヒットは大事ですが、四球も取って出塁することが大事。チームのために塁に出る。出塁率4割を目指す」と自らにハードルを課した。実際、13年には出塁率4割5厘を記録し、球団初のリーグ優勝と日本一に大きく貢献。岡島が本調子を取り戻せば、2年連続最下位からの脱出に大きなめどが立つ。【松本岳志】