プロ野球セ・パ両リーグは24日、記者投票によって選ばれるベストナインを発表した。

 ヤクルト山田哲人内野手(23)が二塁手部門で2年連続2度目のベストナインを受賞した。「連続でいただくことはできましたが、来年も狙いたい。現状に満足せず、毎年この賞をいただくことが出来るように、走攻守全ての面でレベルアップしていきたい」と、さらなる飛躍を誓った。

 文句なしの1年を過ごした。プロ5年目の今季は38本塁打、34盗塁、打率3割2分9厘でトリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)を達成。受賞ラッシュでもあった。7月から9月まで3カ月連続で月間MVPに選出。野球界を離れても「ユーキャン新語・流行語大賞」に「トリプルスリー」がノミネートされるなど、その名を世に知らしめた。

 時の人になりつつあるが、探求心は尽きない。「今年、足りなかったものはゴールデングラブ賞。来年こそは取りたい」と、悔しがった。国際大会「プレミア12」で守備力向上につながるきっかけを発見した。二遊間を組んだ巨人坂本が、捕球時に声を出している姿が勉強となった。「黙ってサインを確認しているだけではなくて、声を出すことで連係ミスが減る。リズムも生まれる」と振り返った。来季はあらゆるタイトルを総なめにしてみせる。【栗田尚樹】