永遠のドリーマーだ。ポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を直訴した広島前田健太投手(27)が26日、広島市教育委員会が実施する「Doスポーツ体育指導者招へい事業」に参加。小学生を相手にキャッチボールの指導や「1球勝負」を行った。

 「NPBアワーズ」などに参加し前日宿泊した東京から、朝一番に広島に戻ってまで出たイベント。元気な小学生からパワーをもらい、夢の大切さを伝えた。

 「僕も、小学生の頃からプロ野球選手になるのが夢だった。勉強もして、しっかり夢を持って追いかけていってほしい。楽しく過ごしてほしいと思います」

 キャッチボールでの指導だけで終わらず、3クラス100人の児童と「1球勝負」を行った。近距離で軟らかいボールを使ったが、1人で100球以上を投げた。「喜んでくれたし、いい時間になりました。楽しかった」。ともに参加した4選手のなかでも声援はひときわ大きい。給食を共にするなど全力で楽しんだ。

 自身も今、夢の途中にいる。球団には24日にメジャー挑戦を直訴。慎重に検討を重ねる球団の進展を見つめている。「こういう場所で、子どもたちが喜んでくれる存在でありたいと思います。憧れてくれる、応援される選手でありたいと思う」。舞台を問わず、マエケンはマエケンであり続ける。【池本泰尚】