セカンドをやりたいなら、2月中旬までに結果を出せ! 阪神高代延博ヘッドコーチ(61)が27日、西岡剛内野手(31)に超速アピールを求めた。西岡が10月末の金本監督との面談で二塁希望を伝えた際、「ダメなら外野だぞ」と通達された。見極めの時期について高代ヘッドは「開幕? それでは遅い。監督もキャンプ中、早めにと言っている」と明言。実戦数試合かの問いに「だと思うよ。紅白戦でね」と2月15日前後には、二塁か外野かの答えが出ている見通しを示した。

 西岡は今季も二塁へのこだわりを示し、和田監督の要請で三塁に就いたのはキャンプ最終日だった。だが「内野だけでいくのか、外野となるのか。(判断が)遅いとチームのため、本人のためにもならん。外野となればキャンプ中に練習しないといけない」と説明。今季は三塁練習がほとんどできずに開幕を迎えた反省もあるが、プロ初体験となる外野守備の負担も考慮して早いリミットを定めた。

 ライバルは大和や上本だ。高代ヘッドは大和について「打撃も良くなったし、あの守備力はかなり強敵」と1つ抜けた存在と見ているようだが「監督は西岡からヒシヒシと危機感が伝わってきたと言っていた」と逆襲に期待を込めた。今季は右肘痛の影響で、5月の三塁を最後に守備機会なく終わったハンディも関係なし。来季優勝するために、逆境の西岡に2週間で答えを求める。【松井清員】