オレも食らいつく! 中日荒木雅博内野手(38)が9日、岐阜県内で中日OB山崎武司氏主催のゴルフコンペに参加。元中日の同僚で同学年の阪神福留と久しぶりに交流した。通算2000安打まで残り110本。日米通算で残り67本の盟友から元気をもらった。

 「現役を一緒にやっている以上は、孝介に追いつけ、追い越せのつもりでやっている。あいつには打ってほしいという気持ちもある。僕も頑張るぞという気持ちにさせられる」

 プロ20年目の今季は、01年にレギュラーに就いて以来最少の53安打で、大記録へ手痛い足踏みとなった。亀沢の台頭もあり二塁の座はもう約束されていない。厳しい状況を受け止めて、真っ向からレギュラー争いに臨むつもりだ。

 初めて経験する亀沢との併用が続き「難しいシーズンだった」と振り返る。悩みを深める中で、励みになったのはかつて黄金時代をともに支えた福留だった。38歳になって近年では最高の139安打、ベストナインの活躍。ライバル球団ながらシーズン中から福留の守備や、脚の動きに注目していた。「まあ、打つ方ではオレは負けているけどね。今年の孝介を見ていて『やるな』と思った。うれしく思えるし、負けてられないとも思う」

 今オフは初の本格ウエートトレを行い、肉体改造に努めている。盟友の2000本イヤーを自分の記念年にもする意欲に燃えている。【柏原誠】