日本ハムが“強力助っ人”を獲得する。来年2月1~15日の米アリゾナキャンプに、ロサンゼルスにある日本料理の有名店「さぬきの里」から料理長が“出張”する方向で調整が進められている。球団では29年ぶりとなる海外キャンプ。不安要素のひとつである「食」の“戦力補強”で、キャンプを成功に導く。

 同店はロサンゼルスにある老舗の名店で、そばやうどん、刺し身など、豊富なメニューが特徴。有名人も数多く足を運ぶことで知られ、店内には数々の写真やサインが飾られている。球団スタッフの父親が同店で料理長を務めている縁もあって、心強いサポートが実現した。

 単純な「ケータリングサービス」とは、わけが違う。練習中のランチだけではなく、朝食と夕食を含めた1日3食を完全サポート。キャンプ地入りから打ち上げまでの約半月の間、選手たちを食事の面で支えていく。球団関係者は「食事をどうするかというのは大きな問題のひとつでした。店の営業があるにもかかわらず、他の料理人さんに任せて来てもらえるということで、ありがたい」と感謝した。

 練習はパドレスが実際に使っている施設を利用し、最新のトレーニング機器もそろっているという。日本人シェフの料理で食事も万全。栗山監督が「大賛成。いまならやる価値があると思った」と話す海外キャンプは、環境面にも恵まれ、実りの多いものになりそうだ。