甘えを断ち切って勝負の4年目にかける。ソフトバンク東浜巨投手(25)が、2016年シーズンこそ先発枠を勝ち取るために15年12月、単独で米国ロサンゼルスへ行き、2週間の自主トレを行った。

 メジャーリーガーも使用する施設で午前、午後と2部に分け練習。トレーナーに学びながら筋力トレーニングを行い、追い込んだ。

 「体脂肪が1%減って、筋肉量も0・7か8くらいアップしました。継続していければ。筋肉を増やしたいので」。鳴り物入りで入団もプロ3年目はわずか1勝。3年間で6勝と期待に応えられず、悔しい思いを続けている。筋力をアップし、球威を増すことで直球勝負ができる投手へと成長するつもりだ。

 滞在中の練習休養日にはNBAのロサンゼルス・クリッパーズ-オクラホマシティー・サンダーの試合をゴール裏から生観戦した。「本当はメジャーリーグが見たいんですけどね。1点差でホームが負けたんですが、最後まですごい熱気でしたね。刺激になりました」。沖縄尚学で3年春に全国制覇。甲子園の大観衆を湧かせた右腕は、2016年こそプロでも再びファンを熱狂させる投手になる。【石橋隆雄】